2019年のかけらたち

映画 少年たち

推しが出ているわけでもないのに同じ映画を映画館で複数回観たのは初めてだった。あまりにも意味不明、あまりにも理不尽、あまりにも力技。何事も突き抜けると面白くなるという見本のような代物だった。

映画館で上映されたので映画なんだろうとは思うが、果たしてこれを「映画」と呼ぶべきなのか、そもそも「映画」とは何なのか、その後発売されたDVDを買って観た今でもわからない。

一番狂っていたのは黒房こと関ジュパートだった。Happyを聴いたらどんな現場でも笑ってしまうと思うので責任を取ってほしい。

 

ジャニーズWESTライブツアー2019 WESTV!

生まれて初めて多ステをした。と言っても2公演なのでマジの方からしたら失笑だと思うが、ゆる茶の間歴10数年の身からするとかなり大きな一歩である。嵐生まれ嵐育ちのガラパゴスジャニオタなので「多ステ」とは許されざるものであり闇の行為だと思っていた。どちらが正解ということではなく、家ごとにルールが違うだけなのだと今ならわかる。

御託が長くなったが、結論から言えばめちゃくちゃ楽しかった。2公演と言わずもっと観たかった。この世にはまだまだわたしの知らない楽しいことがあると知れて良かった。これは12年前に初めて入った嵐コンの感想とほぼ同じ。道はどこまでもつながっている。

ちなみにツアー初日に入ったのも横アリに入ったのも初めてだった。ビギナーズラックよありがとう。1メートルの距離で見た重岡くんの内側からあふれ出る輝きのことは火葬場まで忘れないと思う。

 

嵐を旅する展覧会

台風が接近する夏の盛りの六本木。湿った夜の空気とともに記憶に残る旅になった。

しかし冷静になって思い返すと、嵐の誠意を浴びまくった直後に現れる膨大な品数の物販ブースはシュールだった。めちゃくちゃ買いましたけど。

嵐関係はツイッターで情報収集もしないしそもそも嵐担をあまりフォローしていないのでよくわからないまま今日に至るが、あれはネタバレ禁止だったのか、暗黙の了解的なものだったのか。たしかにまっさらな気持ちで見たほうが良い気もするが、感想を整理するところまで含めて完結するような気もするので難しいところ。

しかしもうこんなイベントないだろうなと思う。とにかく規模と予算が桁違いで、嵐のパワーを肌で感じる現場だった。

 

ストロベリーナイト・サーガ

先に懺悔すると、3話までしか観ていない。なのでドラマ全体について語る資格はない(ちなみに前作は1秒も観ていないので比べてどうこうという視点もない)

重岡くん演じる大塚の殉職シーンはとにかく怖かった。この手のドラマはわりと好きなので人が死ぬシーン自体は抵抗がないのだが、とにかく重岡くんが全力で「大塚」を生きていたので、大塚の人生が終わってしまう瞬間を見るのが怖かった。テレビで殉職を伝えるニュースが流れる場面ではちょっと泣いた。あれは不思議な感覚だった。初めて重岡くんを「俳優」として見た気がして、記憶に残る瞬間だった。

 

札幌

5×20ツアーのために遠征。3月に当落、11月に現場。もちろん飛行機や宿の予約は3月。こんな未来の現場が決まるのは最初で最後だと思う。

北海道は大好きなので別の現場でも遠征したいが、札幌ドームに行くのは最後かもしれないと思うと感慨深かった。というか余計なお世話ではあるが嵐が休止した後野球オフシーズンの札幌ドームの運営は大丈夫なんだろうか。

何か記念に残るものを買おうと思い、札幌のデパートで8万円のバッグを買ったのは今考えれば結構狂ってたと思う。穴があくまで使います。

 

あいみょん

2018年からジワジワ気になっていたが、推しアイドルたちがラジオで流しまくるのでまんまと波にのまれた。

ノスタルジーに満ちたメロディー、変わっているけど普遍的な歌詞、強くて繊細な歌声、売れるものには理由がある。今年こそはライブに行きたい。最近地元になかなか良い音楽ホールができたので、あわよくばそこに来てほしい(強欲)

 

21世紀の女の子/ホットギミック

重岡くんのおかげで山戸監督を知れたようなものなので重岡くんには本当に感謝している。こういう作品は好きだが、年とともにアンテナが鈍り自力で探し出すのが難しくなる。

21世紀の女の子は多様な監督たちのオムニバスなので感想が難しいが、商業でもやっていけそうだなと感じる人が一人いた。後で調べたら同郷の人で、しかも知り合いの知り合い(つまり他人)だったので世間は狭い。それとは別の人だが「死役所」で重岡くんがゲスト出演した回の監督をする人もおり、勝手に運命的なものを感じた。

ホットギミックはストーリー的には原作よりさらに荒唐無稽だと思ったが、よく考えれば溺れるナイフも原作よりかなり荒唐無稽だった。でも観終わった後に考えれば考えるほどだんだん面白かった気がしてくるので不思議な作品だと思う。主演の堀未央奈がとにかく初に合っていたこと、豊洲の巨大なマンション群をはじめとする東京の風景が美しかったこと、このふたつだけでも観て良かった。次回作が全く読めないので楽しみである。

 

 

 

ほか、思い出したら随時更新予定。

a piece of cake 2019年雑感

ジャニーズWESTのフレディマーキュリーで景気よく幕の上がった2019年1月。こんなに"やらされてる感"がゼロのアイドルを私は知らない。東の民なので彼らの笑いを100%理解しているかと聞かれると100%イエスとは言えないのだが、ここまでやり切られるとハラショー!と拍手を送るしかない。ジャニーズWESTの明るさと清々しさ、要するに健康的なところを私は愛しているのだと年始から確認できて良かった。

喜びも束の間、運命の1月27日がやってきた。私はその瞬間、自宅のリビングでツイッターをしていた。テレビはつけていなかった。ツイッターで速報のスクショが流れてきて「ハ?」と声が出た。最初は趣味の悪いコラ画像かと思った。しかし怒涛のように流れてくるジャニオタの混乱からの狂乱ツイートを見て、あ、マジなのか、と思った。そこからの記憶はすでにあやふやだが、すべてはこの日から始まっていた、どころの話ではなく2017年6月16日から始まっていたらしい。全然気づかなかった。嵐たちの恐ろしいまでのプロ根性には恐れ入谷の鬼子母神である。正直なところ、2020年を一区切りにグループとしての活動のペースを落とす、もしくは見直すのではないかとは漠然と思っていた。そう思っていた嵐担は少なくなかったのではないかと思う。ネガティブな意味ではなく、このペースを維持していたら彼らのプライベートはほぼないまま40歳を迎えることになる。それは果たして良いことなのだろうかと彼らと同時代を生きている身として思っていた。それを大野くんが言い出したというのは納得でもあり意外でもあった。もちろん当時も今も大野くんを責める気持ちはひとつもなく、むしろ感謝の気持ちに近いかもしれない。いつか誰かが言い出していたはずのことなのだ、たぶん。

 

情緒が乱れたまま2月になった。ジャニーズWESTが極寒の六本木で褒めちぎってくれるのを祖母の気持ちで見守る私と、二宮くんの瞳が表面張力ギリギリで潤んでいるのを形容し難い気持ちで見つめるしかない私とで分裂するかと思ったMステSPはいまだに見返せないでいる。

重岡くんが載ったananもこの月だった。このインタビュー、私はなかなか衝撃的だった。26歳の現役アイドルなんて多少浮ついていても怒られないと思うのだが、重岡くんのあまりのストイックさ、というかストイックであろうとする精神、芸能界に流されないように細心の注意を払っている様子に、私はかつての櫻井くんを思い出していた。「普通」ではない世界で「普通」を失わないでいるのは、たぶん我々が想像するよりも難しいことなのかもしれない。重岡くんが水面下で厳しい戦いをしながら得たものが「普通」「等身大」なんだとしたら、それはもう何というか…いちオタクである私には何も言えないのだが、自らの運命に抗っていたかつての櫻井くんも、いま抗っている重岡くんも、その戦いを含めて輝いていると思う。

 

春めいてきた3月と4月。かみしげもぎ関に熱狂していた。ツイッターにも晒したが当時の日記を見ると我ながら怖い。相当精神的に大変だったらしいWESTV!ツアーを終えた直後の解放感あふれる重岡くんと、誰が相手でもフラットに熱い神山くんによるラジオは毎週が少年漫画の最終回直前のようなエモーショナルさで、radikoタイムフリーとエリアフリーを駆使して可能な限り何度も聴いた。こんなに繰り返し同じラジオを聴くことはもうないと思う。

 

アッサリ令和になった5月。Oggiリーマン妄想連載の余韻冷めやらぬ中、重岡くんの新仕事が解禁になった。他人の仕事でこんなに驚いたのは二宮くんがアカデミー賞を獲ったとき以来かもしれない。

 

長すぎる梅雨だった6月と7月。怒涛の夏の音楽特番で嵐が仮想5×20を茶の間に披露するという天上人の荒業を行い、私も有り難くHDDに保存した。特にCDTVは何度も見た。フルダンスバージョンの言葉より大切なものはライブでもお目にかかれない。イントロなしで始まる大野くんのソロパートが無料で聴けるなんて20周年最高だな…と10回くらい思った気がする。振りも若いジャニーズの振付で、私が大好きな二宮くんのあざとぶりっこなダンスが堪能できて感無量だった。

そして月末からはついに「これは経費で落ちません!」がスタート。熱狂の夏の始まりだった。

 

8月は山田太陽のものだった。こんなに8月が似合う男はいないと思っていたら本人が大声で8月28日が誕生日だと教えてくれた。マジかよ。

重岡くん本人の誕生日である26日はNHKBSで溺れるナイフが放送された。我が家はBSが映らないのでネトフリでエセリアタイしたが、TLも実況祭りで本当に楽しかった。楽しかったと言ってる場合ではない作品だが、見るたびに違う感想が浮かぶし、人によって感じることが全然違うので、そういう意味でも楽しい映画なのである。しかし自分の誕生日に代表作と言っていい映画が放送されるなんて、いくら重岡くんが主人公体質とはいえ出来すぎでは…(オタク脳)

 

引き続き経費に熱狂した9月。回を重ねるごとに山田太陽がかっこよくなっていくので混乱していた。成長期の10代ならともかく、26歳(27歳)の成人男性が3か月弱の撮影期間中にこんなにかっこよくなるものなのだろうか。ラジオやバラエティーで胸キュン展開を無理矢理回避する重岡くんを見るたびに、その気になればこの世の胸キュンを一身に背負うことができるのに…恐ろしい男やで…と私の中の大阪弁人格が突っ込んでしまう。冗談はさておきドラマとして本当に面白かったので続編も見たい。しかし最終回がかなり完璧に近く美しく終わったので悩ましいところではある。民放だったら1000%SPドラマをやるとは思うが。

そして9月はいよいよバレーボールW杯が開幕。ほぼ毎日WESTがテレビで見られるという天国月間だった。副音声の面白さ…!7人7様の良さが音声だけでも伝わってきて最高の仕事だった。何よりメンバーが本当に楽しそうだったのが嬉しかった。推しが楽しいとオタクも楽しい。オタク業の初心を思い出した。

 

バレーボールW杯が熱狂のまま終わった10月。楽しそうなWESTを見ているうちにバレーボール自体にハマり始め、今もVリーグのHPを定期的にチェックしている。Vリーグに石川くん(最推し)が在籍していないのが痛恨ではあるが西田くんが絶好調超で何より。西田くんはハイキュー!!からそのまま出てきたのか?という感じで、こんな人本当に実在するんだ…と驚く。

 

重岡くんの新人賞受賞から始まった11月。よそゆきの微笑みで透明な盾を持つ重岡くんは紛れもなく芸能人だったが、受賞インタビューは明るく、軽やかで、思慮に富む、いつものソロ仕事の重岡くんでホッとしたりもした。月末は多摩へ遠征して溺れるナイフを鑑賞。初めて大きなスクリーンで観る重岡くんは本当に本当にかっこよかった。お前誰だよという感じではあるが、昔から重岡くんを推している人は本当に見る目がある。

嵐は怒涛の新世界へ。SNSに関しては正直全部追えているわけではなく、見れるときに見たいものを見ている。元々嵐に関しては全てを追うことを諦めて久しいので特に困りはしない。全部追っていたら死んでしまうので、逆説的にこれを全部やっている嵐は本当にすごい。

そしてさすがに触れないわけにはいかない二宮くんの結婚。結婚そのものよりもその後のクソ報道やファン同士の不安を煽る雰囲気に疲れているのだが、結婚は本当に良かったと思っている。二宮くん、結婚おめでとう。結婚してもアイドルを続ける選択をしてくれてありがとう。私の初めてのアイドルが二宮くんで良かったと今でも心の底から思っています。

 

情緒全く整わないまま12月へ。月初、呑気に昼ごはんを食べていたら重岡くんの新仕事が半解禁に。渦中にいるとよくわからないが、この人もしかしてマジで売れかけているんだろうか。推している人がここまで短期間で(芸能人として)ステップアップしていくのを見るのは初めてなのでちょっとぼんやりしてしまう。

ぼんやりしたまま師走の業務に忙殺され気づけばクリスマス。5×20のライビュに行った。スクリーン越しの嵐は私が初めて見た2007年Timeコンオーラスの嵐と同じようで違うようで、でもやっぱり特別キラキラしていて、嵐がまとうそのキラキラは色褪せたりしないことが確認できて嬉しかった。長い長いツアーおつかれさまでした。

そして2019年オタク納まったな〜と気を抜いていたらWESTのアリーナツアー&Wドームコンが発表。これまでとは全然違う喜びがある。グループの本業で大きい仕事が決まるのは格別の高まりがある。この日程でアリーナが当たる気がしないが、東京ドームは天井席でいいから入りたい。そのためにできることは特にないが、何となく背筋を改めてしっかり生きていこうと思う。アイドルは生活の全てではないが一部ではある。たぶん2020年も。

それは例えば海に似ている

長い梅雨にうんざりの紳士淑女の皆様、こんばんは。ジャニーズWESTの最新ライブDVD&Blu-ray『WESTV!』はご覧になりましたか?(ド直球)本編は梅雨を吹き飛ばす圧倒的爽快さ、特典のドキュメンタリーは梅雨空にシンクロするような怒涛のエモさの波状攻撃で見終えた後はジャニーズエンタテインメントに五体投地すること間違いなしの名盤。記念すべきデビュー5周年に名作が出てしまいました。

というわけでWESTV!がいかに最高の映像なのかを書こうと思って久々にPCを開いたんですが、ちょっと気が変わったので今回は重岡くんについて書き残しておこうと思います。

ひとつ前の記事でWEST各メンバーの好きなところをつらつら書いたんですが、推しである重岡くんについては好きがあふれすぎて全くまとまらずモゴモゴ言って終わったのが気がかりでした。まあ基本的に毎回モゴモゴ言ってるだけなんですけど…それにしてもモゴモゴすぎて…モゴモゴ…いや難しいねん重岡くんの魅力を言語化するのはほんとに…

―――

私が重岡くんを知ったのは2018年春。最初のきっかけは1年前にブログでダラダラ書いたので省略しますが、ざっとまとめると、バラエティー番組でWESTを初めてちゃんと見る→Gとして面白い・重岡くんの顔が好み・私服がヤバいと知り興味がわく→「溺れるナイフ」を観る→ヤバい→「溺れるナイフBlu-rayを買う→メイキングめちゃくちゃヤバい→「なうぇすと」Blu-rayを買う→めちゃくちゃいいじゃん→WEST担ではない人のWESTival感想ブログを読む→ライブ観たい→FC入るしかない→FC入る、以上が1か月間の出来事でした。

こうやって書きだしてみると結構王道ルートな気がするけどどうなんだろう…ちなみに今日まで一番真剣に定期的に摂取しているのはラジオかもしれない(今はパパジャニも相当真剣に観ている)(あとは関西ローカルの壁に阻まれて見れない)

たまたまこれを読んでしまっている他担の方に宣伝すると、WESTはいろいろラジオをやってるんですけど、私が主に聞いているのは「bayじゃないか」(bayfm 毎週土曜日24:30~25:00)と「もぎたて関ジュース」(ラジオ関西 毎週日曜日22:30~23:00)です。radikoで聴けます。両方ともメンバーが2人ずつ交代でパーソナリティーを務めるメンバーガチャラジオで、関西弁のテンポが麻薬のように楽しいです。マジで耳から摂取する合法シャブ。死ぬほどくだらない話から聴きながらマジ泣きするエモい話まで全部ぶちこまれており、正直これなしでは私のオタク生活は継続できないかもしれない。特に彼らのホームであるラジオ関西もぎたて関ジュース」(愛称もぎ関)は、君らこれradikoで実質全国放送って知っとるか???というレベルで赤裸々トークをしてくれる(こともある)ので必聴、タイムフリー&エリアフリーを解禁してくれた事務所におれは一生頭が上がらねえ…と毎週憂鬱な日曜夜の楽しみにしています。タイムフリーに油断してたまに直前で寝たりもします。(宣伝おわり)

 

あーどうしよう、ここまで話がそれて気づいたけど、私はやっぱり重岡くんへの、なんていうか、もう一言で言ってしまえば愛のようなものを、言語化することにためらいを感じている。書いてしまうとスッキリしてしまう気がするというか、何をどう説明してもうすっぺらいことしか書けない恐怖。誰か代わりに書いてくんないかな…そうもいかないか…いや別に誰に頼まれてるわけでもないのでここで終わりにしてもいいんですけど、そういうわけにはいかない気もする。なぜならWESTV!のツアードキュメンタリーを観てしまったから。

 

 

 

 

WESTV!のツアードキュメンタリーは、それはそれは濃密なものでした。私は適当なオタクなので基本的に出されたものに不満を感じたりしないほうなんですけど、それでもこんな良いものを観てしまうと次回が心配になるくらいです。JEたん大丈夫?無理、すんなよ…?(彼氏気取り)

 

その中で重岡くんは本当にいろんな表情を見せてくれていました。それこそ、えっそこまで見せてくれるの???というくらい、かなり深い内面まで踏み込んでいるように見えた。

ドキュメンタリーは、まず全体の構成・打ち合わせ・リハ風景から始まり、各ユニット曲が完成に至るまでに多くの時間を割き、後半でツアー各地のダイジェストという流れでした。打ち合わせやリハ、ライブ中の重岡くんは、普段の重岡くんとそこまで違いはなかったように思う。よく笑い、時折真剣な表情になり、気づくと淳太くんをいじりたおしている。いやマジで淳太くんの気の長さというか付き合いの良さには毎度びっくりだよ。怒ってええんやで!(見えないところで怒ってるのかもしれんが。むしろそうであってほしい)

 

その「いつもの重岡くん」が少しずつ剥がれていったのが、ユニット曲のパートでした。ドキュメンタリー内では特に深くは触れられてはいなかったけれど、今回のユニット曲ができるまでにかなりいろいろあったことは公式な媒体で明かされていたので、当然それを念頭に置いて編集されたものだと思う。

あまり詳細はネタバレしたくないというか私が書くより映像みてくれ頼むという感じなので細かく説明はしませんが、狭くて古そうな部屋で曲を作り、黙々と真剣な顔でピアノを練習する重岡くんは、いつもの明るくて落ち着きがなくて淳太くんをいじりたおして楽しそうに笑っている重岡くんではなかった。アイドルではない瞬間の重岡くんを見たような気分になり、嬉しいような、見てはいけないものを見てしまったような、複雑な気持ちがしました。見たくなかったというわけでは全くないのがオタクとして非常に申し訳ないところ…だってこんなの、好きになるしかないじゃん。矛盾しているかもしれませんが、キラキラしていないところを知れば知るほど増幅する「キラキラ」というのが確かにある。そして重岡くんはその類の「キラキラ」を内蔵しているアイドルなのだ、と私は思いました。

 

それを経て、ドキュメンタリーのクライマックス、ツアーオーラス公演前のスタッフとJr.を含めた全体円陣で重岡くんは涙を流していました。私は過去をあまり知らないので伝聞ですが、重岡くんは映像に残るような公の場で泣いたことがほとんどないそうです。

以前全くジャンルの違うアイドルを評した文章で「自立とは強さよりも自分の弱さを知っていくもの。そして自分の弱さと対峙するほど、それを周囲に見せることに怖さを感じていく」(うろ覚えで申し訳ない)というのを読んだことがあってそうだなあと思ったんですけど、重岡くんの涙を見てこれを思い出しました。メンバーや後輩、たくさんのスタッフの前であんなにまっすぐな涙を流せる重岡くんがうらやましいと思ったし、なんて強い人なんだろうとも思いました。パパジャニWESTのプロデューサーの方が重岡くんのことを「本当に途中で投げ出さないよね。強い人」と言っているのを読んで、その強さって同じところから生まれてるんだろうなと思いました。

 

無理は承知でまとめると、私は、完全無欠ではない、弱さも持っている人が、その弱さを投げ出さずに受け入れて乗り越えて強くなったという強度の過程に打ちのめされたのかな。そしてどんな「いろいろ」があったのかは想像するしかないけど、そんな重岡くんを見守り励ましともに歩むメンバーがいるジャニーズWESTってマジで最高のグループじゃ~~~ん!!!!!!!という月並みな感想で終わりにします。もう無理なのがわかったから!「好き」を言語化するのが!!!!!!!これからもツイッターで適宜垂れ流したいと思います!

 

最後に一つ書き残しておくと、ドキュメンタリーに「間違っちゃいない」を3人がメンバーに初披露する映像を入れてくれて本当にありがたい、そして全世界に見てほしい。私はこれは5月末で業務を終了したジャニーズエンタテインメント(会社としての)からの最後の贈り物だと思いました。JEの愛、しかと受け取ったぞ…!

春はあけぼの

こんばんは。月日が経つのが早すぎてドン引きしてるんですが、唐突にジャニーズWESTにハマってから1年が過ぎました。いやー楽しかったです!この機会に1年で蓄積された各メンバーの印象みたいなものを書いておこうかなと思います。順番はWESTの通例で、と思いましたが推しである重岡くんは長くなりそうなので最後にします。絶賛ツアー中のWESTV!の内容にも触れるのでご注意ください。

 

桐山照史くん

桐山くんはさ〜!エンターテイメントの申し子っていうか聖徳太子もビックリの万能タレントで日々慄いている。

桐山くんの幅広く膨大な仕事を全部チェックできてるわけではないので本当に印象の話なんだけど、どのタイミングでラジオを聴いてもヒルナンデスを見ても、もちろん過去現在の歌番組やライブDVDを見ても「あれ調子悪いのかな?」とか思ったこと一回もない。超安心、安定感の神。桐山くんを真剣に見つめてる担当の方が見れば波もあるんだろうけど、素人目には一切わからんです。

WESTV!で実際に見ることができたけど、CD音源と一緒!というのとは違う、生ならではの安定感を感じた。確実に生(ライブ)なんだけど、全てをコントロールできている感じ。WESTのハイパフォーマンスの土台は桐山くんが作ってるんだろうなーと思った。

ライブ関係で印象的だったのは各年のユニット曲です。無鉄砲は3人だったのと1人が安定感の片翼である中間くんだったのでそこまで感じなかったけど、重岡くんとの「乗り越しラブストーリー」と小瀧くんとの「月詠人」は桐山くんの安定感を土台に弟たちが新しいことにチャレンジしてるんだなって思った。特に乗り越しはハチャメチャ自由に疾走する重岡くんを優しい眼差しで見つつ舵を取ってる感じが伝わってきて何度見てもグッとくる…良かったね重岡くん…。

それ以外だとラジオ、特に男前をめざせ!です。この桐山くんめっちゃすごくない!?誰が来てもちゃんと番組として同じテンションを維持してるんだよ!?もちろん相手によって緩急はあるけど、全体としては全部「男前をめざせ!」になるのです。その技術どこで勉強できるの…?松竹座…???

 

中間淳太くん

中間くんは未だに呼び方がブレブレでツイッターでは「中間くん」と「じゅんたくん」が入り乱れてる。でも私の中で2種類の中間淳太くんがいるので完全に統一される日は来ない(?)まあ主に「じゅんたくん」て呼びたいのはしげじゅん関係なわけですけど…ていうかしげじゅんて奥深すぎない???いやそうことを書きたいわけじゃない、中間くん個人に対する気持ちを書きたいんだけど、あまりにもこの1年で濃厚なしげじゅんを摂取してしまって気づくとしげじゅんのことを書いてしまう…困った…。

とにかく、中間くんは精神的な許容範囲が広い人なんだなと思う。対重岡くんに限らず、メンバーみんなに対しての肯定力が高い。個人インタビューとかを見ると結構頑固な感じもするのに、実際にラジオとか聴いてると受け入れる力が高いなーと思う。不思議な人です。

あとすごいかわいい、全体的に。特にWESTivalの髪型がめっちゃ好き…何あの三十路…ツヤツヤ…重岡くんて本当に一貫性のある面食いなんだなって思いながらしげじゅんイチャラブラジオを聴いてます。

 

神山智洋くん

1年前の私は、まさか推し以外の舞台を観に東京まで行くとは思っていなかった。よだかが想像以上に良くて勢いで取ったチケットだったけど、観に行って良かった。舞台の楽しさを神山くんが教えてくれました。オセローの神山イアーゴーは若さと痛々しさが絶妙なバランスで、すごく輝いてた。これからもっと大きな役をするんだろうなって思いました。

ていうか神山くんが一番難しくて!印象を語るのが!こういう人なのかな、ああいう人なのかな、と思う瞬間は多々あるんだけど、神山くんは日々アップデートされている印象です。担当の人はとても楽しかろうなと思う。

舞台以外で印象に残ってるのは、直近だけどMUSIC FAIRのケミストリーコラボです。歌が上手かったのはもちろんだけど、トークでコラボの印象を振られて「いっぱい練習しました!」って笑顔で言ってるのを見て眩しくてウッ………ってなった。アイドルってどんなに経験を積んでもどこかピュアな部分がないとアイドルじゃないと思うんだけど、そういう意味でも満点だった。神山くんはとてもアイドル。

 

藤井流星くん

これ以前ツイッターにも書いたんだけど、重岡くんより早く知っていたら私は藤井担になっていたかもしれない。そもそもギャップに弱いんです私は。あんなクールそうでパリピそうで天上界の住人にしか見えないのにライブだとニッコニコでキラッキラの笑顔でめっちゃ手を振ったりするのは反則では…???初めて買ったライブDVD「なうぇすと」での衝撃は記憶に新しいです。そして同時収録のドキュメンタリーでさらなる衝撃が。打ち合わせでめっちゃ意見言うじゃん!?!?!?そういうのすごく好きなんですけど…困る…(?)

あ、話が逸れますがWESTのドキュメンタリーで一番ビビったのがかみりゅせの黒マスクです。若い子たちの間ではこれがスタンダードなの…街で出会ったら確実に目をそらすけど…って最初は思ったけどもう慣れました。イケメン〜♡(チョロ)

 

濵田崇裕くん

濵田くんはさー本当に不思議な人で。すごいなって思うのが、メンバー全員に対して違う種類だけど同量の愛を持ってるところ。これすごくない???(自分を除いて)6人いたら当然濃淡ができると思うんだけど、濵田くんは全然ない!「濵田くんて◯◯くん(各自自担を入れてください)に超優しい♡好き♡」って全員思う気がする。私ははましげラジオを聴くたびに思ってる。こういう人がグループにいるのといないのとでは全然違うと思うのですよ。この辺のバランス感覚はJr.時代ソロ(ソロって言うのか…?)で頑張っていた名残なのかなーと、素人考えですが。

印象に残ってるのは、WESTival特典の未来ダイアリーです。この濵田くんヤバくない!?面白すぎて。ツイッターでもしつこく言ってるけどはまかみラップバトルとはまこたショートコントは何度見ても爆笑しちゃう…笑いの神に愛されてる…

WESTV!ではDriftの「59から0へ」を斜め後ろから拝見させていただいたんですが、そりゃまあかっこよくて卒倒した。スイッチが入る系なのかな…思い出しただけでもしんどい…あそこ円盤に収録されなかったら暴動だよ。

 

小瀧望くん

小瀧くんはほぼ唯一以前から(薄く)知ってた!最初に知ったのは大野くんのせかむず。しやがれにゲストで来てて、何だこのキラキラした大きい後輩は…えっ19歳!?!?!?リーマン役だろ!?最近の若い子は発育がいいねえ…と思ったのがつい昨日のことのようです。

小瀧くんはグループ内末っ子の役割をよーーーく理解してて、職務に忠実だなあと思う。同じくメンカラピンクのJUMP知念くんと一緒。めちゃくちゃ大人。同時に私はこたしげがちょー好きなんだけど、こたしげは末ズだなって思ってるので10年スパンで観察していきたい。こたしげは哲学。絶賛履修中です。

小瀧くんは、演技の間がめっちゃ上手いな!と思う。(性格の)軽い役を嫌味なく軽やかに演じるのって難易度高いけど、小瀧くんはそれができている。この若さであのルックスで、とても強い武器を持ってて前途洋々。私は早くプリンシパル観て。

あとツインの外交力はグループとしてもメリットしかないと思うので、これからも軽やかに外交していってほしい(そしてそれをwebで報告してほしい)

 

重岡大毅くん

 

………って、ここまで1週間前に書いてたんだけど、ここで筆が止まってるんだわー。考えがまとまらなくて、春。

いやでも本当にすてきな人で、アイドルとしても好きなんだけどもはや人間として尊敬っていうか、何これ重い!!!自分がキモい!!!

…ライブで生で見てしまって以来、ずっとこんな調子でハァまいったネ今夜、状態が続いている。いやー最初は一過性のものじゃないかと思ったんです。嵐と二宮くんが奇跡的に長期にわたってるだけで、元来の私は飽きっぽいんだなーって思っていたので。でも1年が過ぎてもこのテンション、これは"本物"なのでは…?マジで好きなのでは…?残りのオタク人生はこの"好き"を正しく言語化できるように精進すべきなのでは…?

これだけはツイッターにも一度書いてハッキリ確信したのでアップデートして書き残しておくと、私は色が白くてフェイスラインが美しくて自意識と恥じらいの間で揺れ動く男が好きだってことです。ということは、そりゃもう好きになるしかなかったんだ、と思う。ライブでは手作りうちわは持たない勢ですが、今後もし作るとしたら『生まれてきてくれてありがとう』って書くね!重い!!おしまい!!!

浪費は娯楽〜2018お買い物記録〜

事務所もオタクも激動すぎて1000日くらいの濃度だった2018年も終わります。いろいろあったな~と思い返したときに、いろいろお金使ったな~とも思いました。2017年までの数年間、趣味とか娯楽にほぼお金を使っていなかった反動です。しかしこれは反省ではない。お金を使って、2018年のわたしはとても楽しかったのです!消費は娯楽だと改めて確認しました。無理のない範囲ってのが激ムズなだけで!

とにかく楽しかったので、備忘録として2018年買って(お金を払って)良かったことをメモしておきたいと思います。

 

 

フリクションボールスリム 0.38mm 

パイロット フリクションボールスリム 0.38mm レッド LFBS-18UF-R

パイロット フリクションボールスリム 0.38mm レッド LFBS-18UF-R

 

文房具が好きで文房具屋をウロウロするのが至福の時間なんですけど、これはたまたま人から貰って使ったらめちゃくちゃ便利でハマった1本。オタク手帳に記入するときに使ってます。間違えても消せるので超便利。カラバリが豊富なので、各Gの推しのメンバーカラーに合わせて使い分けてます。と言いたいところですが二宮くんの黄色は読みずらすぎたので嵐は青を使ってます。WESTは赤なので今手帳めっちゃ赤くて怖い(新規の盛り上がり)

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ちなみにこんな感じです。改めて見てもヤバいな。

 

 

 

ヘアオイル

ハホニコプロジュウロクユ

ハホニコプロジュウロクユ 120ml

ハホニコプロジュウロクユ 120ml

 

今年の発見は「ヘアオイルは案外べたつかない」ということです。2018年に何言ってんだろうと思いますが、オイリー肌歴〇〇年、オイルを排除して生きてきたので…。数年ぶりにパーマをかけたらアレなんかパサつくな?と思い、試供品でもらったオイルをつけてみたらびっくり。しっとり。いろいろ試しましたが、これが値段的にちょうど良かった。手に出したときはオイル感強めですが、髪につけるとサラサラ。匂いがほぼないのも良い。

 

キャンメイク

マシュマロフィニッシュパウダー

いや有名すぎて今更わたしが書いてどうする???って感じですが、今年一番ヘビロテしたのはこちらなので。冬はマスクをすることが多いので、そういう日はこれで十分。軽いのにカバー力があるってどういうことなんでしょうね…文明ってすごいね…

 

 

THREE

リップスティック 14

口紅ってあんまり好きじゃなくて、ずっと中学生のような色つきリップを使っていたんですが、さすがに年齢的に色を乗せないと顔がさびしいなと思いはじめ、濃すぎないけどお化粧感のあるものを探していてたどりついたのがこれ。ほどよい濃さ、ほどよい潤い、ほどよい細さ、ほどよい。現在2本目。

 

 

 

バルミューダ

電気ケトル 

ティファールを愛用してたんですが古くなったので買い替え。ティファールも悪くなかったけど、唯一注ぐときにこぼれるのが難点だった。それを解決するのがこちらです!いやー流行ってるだけのことはある。注ぎやすさ抜群。コーヒーもインスタントラーメンもこれひとつでばっちりです。

 

 

 

ジャニーズWEST LIVE TOUR 2017 なうぇすと

どう考えても2018年一番の出来事はジャニーズWESTに突如ハマったことなわけですが、箱推しの決め手となったこちらは外せない。全員かっこよくて全員かわいくて全員ギャップの鬼。ちなみに最新ライブ映像である「WESTival」も最高でした。重岡くんと桐山くんの命のきらめき、乗り越しラブストーリーはわたしのオタク史に残る1曲になった(※ライブは入れていない)

 

 

 

映画 溺れるナイフ(コレクターズ・エディション)

溺れるナイフ コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]
 

お前これが書きたかっただけだろ!?と言われれば反論できないわけですが、いやマジでこれは今年買って良かったナンバーワン。欲を言えば映画館で見たかったわけですけど、それが叶わない2018年に生きているわたしもこれのおかげで大友勝利に出会えたわけです。セクシーサンキュー文明。サムネの好みによりDVDを貼りましたが、Blu-rayを激しくおすすめします。和歌山ロケの映像が本当に本当に美しいので…あと重岡大毅の青春の輝きがやばいので…(どさくさ)

 

 

Netflix

人生初の有料動画配信サービスはネトフリ先生でした。ニュー推し重岡くんと、そのシンメである神山くんのW主演ドラマ「宇宙を駆けるよだか」(Netflixオリジナル)目当てで入会したんですけど、思った以上に見たいものが入ってるので継続してます。菅田くんと小松菜奈ちゃんのおかげで(?)溺れるナイフも入ってるので大友を見たくなったら即再生ですよ。は〜何回見ても2010年代最高の当て馬でしょ大友勝利…と思ってると「宇宙を駆けるよだか」の火賀俊平が颯爽と現れるのでこのループ本当にヤバい。重岡当て馬大毅があまりにも麻薬すぎてゴメンって感じ。とにかく見てくれとしか言えない。

 

 

他にも、よだかを見た勢いで生協でチケットをとった「オセロー」とか、今回見れなかったら火葬される前まで引きずると思って遠征した嵐アニバツアー札幌ドームとか、8年ぶりに買い替えたマフラーとか、社会から離れてる間に流行が移り変わっていて買い替えたスーツとか、いろいろあります。生きることはお金を使うことだと実感した2018年でした。来年も身の丈に合った範囲で(重要)楽しいことに使っていきたい。とりあえずは1月のWESTコン!超楽しみ!!!

 

 

はまかみしげユニット曲「間違っちゃいない」(作詞作曲 重岡大毅)を全人類に聴いてもらい、刺さった人を東京ドームに集めてサバトを開きたいのでこちらをリンク貼ります(訳 通常盤に収録されてます)

遥かなる夢、Japonism

これは、1枚のブランケットを貰うまでのお話です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年9月某日、私は和歌山県の山奥で、ひとり見知らぬローカル線に乗っていました。仕事です。遠い。

宿がなさすぎて夜は大阪に泊まり、早朝電車で和歌山入りをする日々。学生時代から頻繁に一人旅をしていたので、普段なら仕事という名目で知らない場所へ行くのはラッキーハッピーって感じなんですが、この時期の私は肉体的にも精神的にも、仕事でもプライベートでも、とても参っていました。理由は後述しますが、とにかくその日の仕事を終えて大阪の宿に向かうため電車に乗り、途切れがちな電波の合間に確認した受信メールの中にそれはありました。嵐のツアー当落結果です。

「そういや申し込んでたな…」ローテンションになったのは疲れていたからだけではありません。私の名義はFC入会約9年(当時)、一度も当たったことがなかった。…すごくない!?一度もだよ???いくら嵐が当たらないって言ったって9年一回も当たらないってマジ???正気???ブラリ入りしてんのか?と疑ったこともありましたが、よく考えたら一回も当ってないのにブラリ入りも何もない。悪いことのしようがない。ちなみにこれまでたまに入れていたのは、私と真逆のチケ運の持ち主である妹名義のおかげです。サンキューな…

そんなわけで嵐が好きな気持ちは入会当初と変わらないけど(いやちょっと嘘。やっぱり落選した瞬間は若干目減りする)自名義に対する期待値はマイナス100くらいになっていた私を誰が責められましょう。

 

とまあ、ここまで書けばお察しだと思いますが、当たったんです。初めて見る当選メール。数年前のことなので文面はサッパリ覚えていませんが、動悸が激しくなってきゅ、救心…!と思ったのは覚えています。しかし次の瞬間、いま運を使ってしまった…と動揺しました。なぜなら私は当時、人生で一番『運』に左右される日々を過ごしていたから。不妊治療です。

入籍して約2年。本格的な治療を始めて半年頃でした。もともと結婚願望もあまりなかった私は子供を欲しいと思ったこともなく、いなけりゃいないで自由に生きるだけじゃんと考えてい た(これは今もそう思っている)。そして妊娠しにくいかもしれないという予感は結婚前からあったので、彼氏(夫)にも伝え、合意の上で結婚しました。でも結婚後、だんだん私の考えに変化が出てきた。いなくても構わないとは思っているけど、それ本当によく考えた?後悔しないって言いきれる?自分に問いかける日々。治療するなら1日でも早い(若い)ほうがいいことは知っていました。そして夫婦で話し合い、専門の病院に通うことを決めたのです。

不妊治療のしんどさはおそらく人によって千差万別だと思いますが、私の場合、しんどさの理由の半分以上が「終わりが見えないこと」でした。通院のために仕事を調整し、言いたくないことも説明しないといけない(カミングアウトされた上司も困ったと思う…)それがいつまで続くのか、誰にもわからない。1か月で終わる人もいれば、何年もかかる人もいる。でも、辞めようと思えばいつでも治療は辞められる。それで困る人は誰もいない。つらいけど、つらいことを選択したのは自分自身。誰に頼まれたわけでもない。子供とは、結婚とは、仕事とは、人生とは、生きるとは…ということが禅問答のようにループしていて、どんづまりとはこのことかという感じでした。頑張ればどうにかなる世界ではなく、ほとんどが『運』で進んでいく。それまでの人生、ド根性ガエルの精神で乗り切ってきた私は、この出口のなさが本当に堪えていました。なので、それとこれとは全然関係ないと頭ではわかっていたものの、これが当たったから治療が上手くいかないのでは…という、今思い返すとカウンセリング直行案件な思考回路だったわけです。いやー病んでたな…仕事で単身和歌山に行ってる場合じゃないぞ…

しかし問題を先送りにするのが得意なので、当たった事実はなかったことにはできないしな…といったんもろもろを忘れることにして、和歌山での残りの日程を終え、日常へ戻っていきました。

 

そして時は流れ2015年末、ライブ3日前。私は行くか行かないかで迷っていました。妊娠がわかったのです。…って書くと一行ですけど、も~マジ大変!マジでマジで大変だった!具体的なことは省略しますけど、精神的にも肉体的にもマジ限界っす!って感じでその前1か月の記憶がほぼ失われています。覚えてるのはベスア事変くらいかな…リアタイしてたのであの瞬間はすべてを忘れてテレビに釘付けになった(田口くんが結構わりと好きだったので…)

話がそれました。なので今ちょっとかっこつけて迷っていましたとか書きましたけど、正直全然迷ってなかった。考えていたのは「同行者(妹)に何て説明するかな…」ということでした。すべてにナーバスになりすぎていて、ライブに行くという発想はほぼなかった。いや念のため書いときますけど、これ読んで同じような状況(妊娠初期)でライブ行くのをやめる必要なんてないですよ。普通だったら気づかなくてもおかしくないくらいの時期です。もし万一のことがあったとしても、それはライブとはたぶん無関係です。と今の私なら思いますけど、当時の私はまったくそうは思えなかった。万一のことがあったら、私は私を一生許せないだろうと思いました。

そして一晩置いて、妹に正直に言いました。治療していることは軽く話していたので、わかった、とすぐ納得してくれたのがありがたかった。幸い、都内在住の知人の知人(嵐担)が同行してくれることになり、チケット問題は解決。この期に及んで空席は作りたくないという謎の粘り…

ライブ当日は休日出勤だったのですが(オイオイ)途中で気分が悪くなり早退。家に帰って死んだよう寝ました。数か月ぶりに夢も見ず、延々寝ました。眠りに入る直前で、やっぱり行かなくて良かったんだと思いました。私が元気に生きていれば、また東京ドームで嵐を見れる日は来るさと思いながら目を閉じました。

 

数日後、妹から「おみやげ買ってきたから持ってくね」と連絡がきたので会い、ツアーグッズのブランケットを貰いました。何ていい子…(姉バカ)。急遽同行してもらった方からは(いらないと伝えておいたのですが)丁寧に封筒に入れたチケット代も貰ってしまいました。私の知り合うジャニオタの方はみんないい人ばかり…今更ながらこの場を借りてお礼を申し上げます。その節は本当にありがとうございました。行っていただけてすごく気持ちが楽になりました。

そして貰ったブランケットですが、妊娠中は結局全然使いませんでした。ひどい。だって妊娠中って暑くない?真冬だったけど基本汗ばんで過ごし(というかつわりがひどくてそれどころではなく)、安定期に入り気持ちも回復した頃にはすっかり春になっていました。

使わなかったな~と思いながら夏を迎え、産休初日から入院するというハプニングを乗り越え何とか出産。赤子を抱えて退院する頃にはすっかり涼しい秋の空気。和歌山のローカル線で情緒不安定になっていた日から、1年が過ぎていました。

家に戻り、ホエホエ泣く赤子が暑いのか寒いのか育児ド新規の私はよくわからず、寒いよりはいいだろうと、押し入れにしまっていたブランケットを引っ張り出してきました。これがジャストサイズ!肌触り抜群!すべすべのフワフワ!そして何より驚いたのが、これをかけるとぐずっていた赤子がスヤァと眠るのです…って怪しい宗教の勧誘みたいな語り口になりましたけど、本当なんだよ!あまりにも効果があるので、家族の間では「ヤバい成分が入っているのでは…」という疑念まで湧いたくらいです。

それから約2年が過ぎ、ベイビーからキッズに変身しつつある我が子ですが、いまだに寝るときは嵐ブランケットを抱きしめています。たぶん世界で一番使い倒している気がする。特別育てやすいタイプの赤子ではなかったと思うけど、睡眠に関しては超優良児で、睡眠命の私は本当に助かりました。しかしほんと何でなんだろうな…

理由は解明されないままですが、ブランケットに顔を埋めてスヤスヤ眠る我が子を見ると、行かなかったライブのことをたまに考えます。後日発売されたDVDは観ました。すてきなライブだった。和風の衣装でくるくる舞う嵐が夢のように美しかった。全然悲しくないのに涙が滲みました。あの日の決断を後悔したことは一度もありません。あれがあの時の私の唯一の答えだったと思う。でも、あの日私が死んだように眠っている間に、東京ドームではこんなキラキラした時間が流れていたんだと思うと不思議な気持ちになります。行かなかったことで一生忘れられないツアーになったなあと思う。

 

最後に。伝わらないのは承知のうえで、嵐にありがとうと言いたい。治療がつらかったとき、育児で悩むとき、アイドルが直接解決してくれることは特にありません。でも、テレビをつければ君たち5人がいつも変わらぬ笑顔で楽しそうに笑っていて、新しい仕事が決まるたびにワクワクして、ライブDVDを見て盛り上がって、何より嵐の歌を聴いて沈んだ気持ちを紛らわす夜が何度もあった。そんなふうに助けられたような気がします。

いつも夢の先で笑っていてくれてありがとう。またいつか自名義が息を吹き返したら、今度こそ君たちの夢のかけらを見られるといいなと思います。

オタクはそれを欲しがる生き物~ジャニショ体験記~

ざわめく街並み、雨がちらつく曇天の路地、粛々と歩みを進める多種多様の女たち、導かれるように薄暗く急な階段を下りるとそこは闇オークション会場だった。

 

 

…わけではなく、ジャニーズショップ原宿店でした。

ちょっと前の話ですが、人生初のジャニショ体験をしたので記録しておきたいと思います。いや~面白かった。でもまじで闇市感がすごかった。間違えて闇写の店に入ったのかと思った。

なんで今まで行ったことがなかったのかというと、特に深い理由はなく、単に写真に興味がなかったからです。そして何で今更行こうと思ったかというと、重岡くんの顔が好きすぎて写真がほしくなったからです。顔がいいってすごいよ。経済回してるよ。

永遠の自担である二宮くんの名誉のために言っておくと、別に二宮くんの写真がほしくないわけではなく、むしろ二宮くんの顔も好き。あの薄い皮膚の質感は国宝級。天然記念物アイドル。でもわたしが二宮担になった2007年から現在に至るまで、ありがたいことに嵐はず~~~~っと雑誌等に出まくり露出ハイパーマックス供給過多状態だったので、わざわざジャニショに生写真買いに行くという発想がなかった。いやほんと地方民にとってはありがすぎる嵐。

話がそれました。そんなわけでジャニショで一体どんな写真が売られているのかということ自体を全然知らない無知なオタクライフだったわけですが、WESTにハマって嵐担以外をフォローし始めると、結構な頻度で流れてくる写真が目に入るようになりました。この白フチの写真は一体…闇写…ではない…?あっこれがジャニショ写真!?思ってたよりオフショット感があってかわいい。かわいいなオイ…というわけで、顔が最高に大好きな重岡くんの最高の写真をTwitterで見るたびに手元に欲しい欲求が高まり、ついに東京に行く用事ができたので、ついでに寄ってみることにしたのでした。前振りが長い。

 

 

いつぶりなのか思い出せないくらい久々の原宿駅。オシャレガールとオタクが入り乱れているのは昔と変わらず、キスマイのツアーバックに導かれるように歩いていくとそこには長蛇の列がありました(キスマイの東京ドームの日だった)

びっくりしたんですけど、整理券?を配っている警備員的な人が1人2人いただけで、誘導員のようなスタッフはいないんですね。全員ベテランかよって感じで迷いなく並び始めるのでめちゃくちゃまごついた自分が非常に恥ずかしかったです。予習していくべきだった。並んでいる間、周囲のオタクの会話が耳に入ってくるわけですが、キンプリまじすげえなと思いました。8割キンプリの話してた。10代に限定したら100%だったかもしれない。年齢層は、10代3割、20代5割、その他2割って感じだった気がする。週末だったので遠征っぽい人も多かった。男性は、私が目視した中には1人(娘さんの付き添いっぽかった)しかいなかったような…男性ジャニオタはどうしてるんだろう。大変だな…と男オタクの苦労に思いを馳せたあたりでようやく時間になり、列が動きました。並んでいる間と移動している間、通り過ぎる非オタの皆様の視線(と「あれなに?」という言葉)がわりと身に沁みました。ですよね~~~!何なんだろうなコレ!

そしてたどり着いたのは冒頭の地下組織(違う)。階段下りてくときの「やべえところに来てしまった」感はすごかったです。同行者に「ねえ、やばい。怖いんだけど!?」と思わず言ってしまいました。扉をくぐると迷いなく紙を手に取り散らばっていくオタクたち。またもやまごつく我々。あ、紙に書くのね、オッケーオッケー。方式は昭和からタイムスリップしてきたような学校の修学旅行写真方式。ほしい写真の番号にほしい枚数を書くというアナログ。

それはさておき、とにかく想像の10分の1くらいの面積の店内に想像の100倍のオタクが詰め込まれているので、落ち着くために人の少ない方へ。ふっと顔を上げるとそこがWESTのコーナーでした。ずいぶん端っこだな!でもおかげで落ち着いて選べたので正直助かりました。たぶんこれ地域と日程によって全然混み具合が違うんでしょうね。さっきも書きましたがこの日はキスマイの東京ドームがあったので、キスマイコーナーは超混雑してた。あとはキンプリ。キンプリの反対側が嵐だったんだけど、嵐もそれなりに見てる人がいるのでカオスだった。嵐とキンプリはもっと離した配置にしたほうが良いのではないでしょうか(ジャニショ担当の方へ)

最初は(どういう基準で選べばいいんだ…)と戸惑っていたものの、次にいつ来るのかわからないから迷ったら買おう、と開き直ってからは超スムーズでした。だんだん周囲を見る余裕も生まれ、ほかのグループの写真もちら見したんですけど、いや~当たり前だけどイケメンの写真しかないってすごいですよね。右も左のイケメン(の写真)。真のイケメンパラダイスここ(原宿の路地)にありって感じ。最後までブラックマーケット感はぬぐえませんでしたが、オタクは基本闇の世界の生き物なんだからこれでいいのだ…と自分に言い聞かせ会計へ。

会計ブースも長蛇の列でしたが、これは普段のグッズ列に比べれば室内だし冷房きいてるし天国ですよ。でも暇なのでレジをぼーっと見てたんだけど、店員さんのスキルがすごすぎて途中から真剣に凝視してしまいました。炎のレジ打ち、鬼の枚数確認。裏から写真探して揃えてくる人もすごすぎた。自分だったら絶対間違えまくって速攻クビになる…と思っている間に順番になり、枚数が多くて(恥ずかしい)1枚足りなかったけど何が足りないのか確認するのに時間がかかり(とても恥ずかしい)その間後ろを通り過ぎていった人たちに自分の嗜好がバレバレだったのかと思うとマジで知り合いに絶対会いたくない空間だなと思いました。東京で良かった。地元に万一できても絶対行けない。

そうなんですよね。レジの画面に表示が出るなんて全然知らなくて、自分のを見られるのは恥ずかしいけど、正直ほかの人のを見るのはめちゃくちゃ楽しかった…!この人とこの人のかけもちなんだ~わかる!とか、へーそことそこかあ意外!とか、めちゃくちゃ趣味かぶってる…同担だ…とか、ずっと見ていられる。印象的だったのが、キンプリの集合写真を1枚だけ買っていた制服の子です。こんなに混んでる中、並んで1枚だけほしい写真を買うって美しかった。しかも集合写真っていうのがまた…キンプリみんなかっこいいもんね、きっとこれから楽しいファン生活が待ってるよ…!ってお前誰だよ目線で感動しました。あと、すばるくんの写真買ってる人を何人も見たんだけど、年齢も雰囲気も結構ばらばらで、なんだかぐっときました。わたしも買えば良かったなあと思った。

そんなわけで、総括としては楽しかったです!また東京行くときは寄りたい。できればもうちょっと空いてるときに!笑。次回はもうちょっと混雑具合を調べてから行こうと思います。

 

以下は備忘録メモ。

・備え付けのエンピツもどきが死ぬほど書きにくかったので次回はシャーペン持参したい。おしりに消しゴムついてるやつ。

・全グループのコンサートを入れた写真集も買ったんだけど(半分くらいはこれ目当てだった)マジでマジでコスパ最高だった。頼むから毎年作ってほしい。あとできればこれだけでも通販してほしい。

・いい写真は売り切れている。すっっごくかわいい櫻井くんの個人写真があったんだけど売り切れていた。

・最後の最後で見つけた西畑くんの写真を買ったんだけど、家で見るたびに背徳感に襲われる。成人してるんだから合法…西畑くんは合法ショタ…と言い聞かせている。

・たまにある「なぜこれを売り物にしようと思った???」っていう謎シリーズだけ集めたコレクションが見たい。

ドラゴンボールが集まったら「ジャニショ写真売り上げ順位一覧」を見る権利がほしい。誰が売れてるかっていうよりも何が(どんなショットが)人気なのか知りたい。そのときの流行も反映されそうだし、論文書けるよ。

・二宮くんの横顔写真を撮りたくなるカメラマンと趣味が一致した。

・重岡くんは本当に顔がいい。最高にいい。