それは例えば海に似ている

長い梅雨にうんざりの紳士淑女の皆様、こんばんは。ジャニーズWESTの最新ライブDVD&Blu-ray『WESTV!』はご覧になりましたか?(ド直球)本編は梅雨を吹き飛ばす圧倒的爽快さ、特典のドキュメンタリーは梅雨空にシンクロするような怒涛のエモさの波状攻撃で見終えた後はジャニーズエンタテインメントに五体投地すること間違いなしの名盤。記念すべきデビュー5周年に名作が出てしまいました。

というわけでWESTV!がいかに最高の映像なのかを書こうと思って久々にPCを開いたんですが、ちょっと気が変わったので今回は重岡くんについて書き残しておこうと思います。

ひとつ前の記事でWEST各メンバーの好きなところをつらつら書いたんですが、推しである重岡くんについては好きがあふれすぎて全くまとまらずモゴモゴ言って終わったのが気がかりでした。まあ基本的に毎回モゴモゴ言ってるだけなんですけど…それにしてもモゴモゴすぎて…モゴモゴ…いや難しいねん重岡くんの魅力を言語化するのはほんとに…

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私が重岡くんを知ったのは2018年春。最初のきっかけは1年前にブログでダラダラ書いたので省略しますが、ざっとまとめると、バラエティー番組でWESTを初めてちゃんと見る→Gとして面白い・重岡くんの顔が好み・私服がヤバいと知り興味がわく→「溺れるナイフ」を観る→ヤバい→「溺れるナイフBlu-rayを買う→メイキングめちゃくちゃヤバい→「なうぇすと」Blu-rayを買う→めちゃくちゃいいじゃん→WEST担ではない人のWESTival感想ブログを読む→ライブ観たい→FC入るしかない→FC入る、以上が1か月間の出来事でした。

こうやって書きだしてみると結構王道ルートな気がするけどどうなんだろう…ちなみに今日まで一番真剣に定期的に摂取しているのはラジオかもしれない(今はパパジャニも相当真剣に観ている)(あとは関西ローカルの壁に阻まれて見れない)

たまたまこれを読んでしまっている他担の方に宣伝すると、WESTはいろいろラジオをやってるんですけど、私が主に聞いているのは「bayじゃないか」(bayfm 毎週土曜日24:30~25:00)と「もぎたて関ジュース」(ラジオ関西 毎週日曜日22:30~23:00)です。radikoで聴けます。両方ともメンバーが2人ずつ交代でパーソナリティーを務めるメンバーガチャラジオで、関西弁のテンポが麻薬のように楽しいです。マジで耳から摂取する合法シャブ。死ぬほどくだらない話から聴きながらマジ泣きするエモい話まで全部ぶちこまれており、正直これなしでは私のオタク生活は継続できないかもしれない。特に彼らのホームであるラジオ関西もぎたて関ジュース」(愛称もぎ関)は、君らこれradikoで実質全国放送って知っとるか???というレベルで赤裸々トークをしてくれる(こともある)ので必聴、タイムフリー&エリアフリーを解禁してくれた事務所におれは一生頭が上がらねえ…と毎週憂鬱な日曜夜の楽しみにしています。タイムフリーに油断してたまに直前で寝たりもします。(宣伝おわり)

 

あーどうしよう、ここまで話がそれて気づいたけど、私はやっぱり重岡くんへの、なんていうか、もう一言で言ってしまえば愛のようなものを、言語化することにためらいを感じている。書いてしまうとスッキリしてしまう気がするというか、何をどう説明してもうすっぺらいことしか書けない恐怖。誰か代わりに書いてくんないかな…そうもいかないか…いや別に誰に頼まれてるわけでもないのでここで終わりにしてもいいんですけど、そういうわけにはいかない気もする。なぜならWESTV!のツアードキュメンタリーを観てしまったから。

 

 

 

 

WESTV!のツアードキュメンタリーは、それはそれは濃密なものでした。私は適当なオタクなので基本的に出されたものに不満を感じたりしないほうなんですけど、それでもこんな良いものを観てしまうと次回が心配になるくらいです。JEたん大丈夫?無理、すんなよ…?(彼氏気取り)

 

その中で重岡くんは本当にいろんな表情を見せてくれていました。それこそ、えっそこまで見せてくれるの???というくらい、かなり深い内面まで踏み込んでいるように見えた。

ドキュメンタリーは、まず全体の構成・打ち合わせ・リハ風景から始まり、各ユニット曲が完成に至るまでに多くの時間を割き、後半でツアー各地のダイジェストという流れでした。打ち合わせやリハ、ライブ中の重岡くんは、普段の重岡くんとそこまで違いはなかったように思う。よく笑い、時折真剣な表情になり、気づくと淳太くんをいじりたおしている。いやマジで淳太くんの気の長さというか付き合いの良さには毎度びっくりだよ。怒ってええんやで!(見えないところで怒ってるのかもしれんが。むしろそうであってほしい)

 

その「いつもの重岡くん」が少しずつ剥がれていったのが、ユニット曲のパートでした。ドキュメンタリー内では特に深くは触れられてはいなかったけれど、今回のユニット曲ができるまでにかなりいろいろあったことは公式な媒体で明かされていたので、当然それを念頭に置いて編集されたものだと思う。

あまり詳細はネタバレしたくないというか私が書くより映像みてくれ頼むという感じなので細かく説明はしませんが、狭くて古そうな部屋で曲を作り、黙々と真剣な顔でピアノを練習する重岡くんは、いつもの明るくて落ち着きがなくて淳太くんをいじりたおして楽しそうに笑っている重岡くんではなかった。アイドルではない瞬間の重岡くんを見たような気分になり、嬉しいような、見てはいけないものを見てしまったような、複雑な気持ちがしました。見たくなかったというわけでは全くないのがオタクとして非常に申し訳ないところ…だってこんなの、好きになるしかないじゃん。矛盾しているかもしれませんが、キラキラしていないところを知れば知るほど増幅する「キラキラ」というのが確かにある。そして重岡くんはその類の「キラキラ」を内蔵しているアイドルなのだ、と私は思いました。

 

それを経て、ドキュメンタリーのクライマックス、ツアーオーラス公演前のスタッフとJr.を含めた全体円陣で重岡くんは涙を流していました。私は過去をあまり知らないので伝聞ですが、重岡くんは映像に残るような公の場で泣いたことがほとんどないそうです。

以前全くジャンルの違うアイドルを評した文章で「自立とは強さよりも自分の弱さを知っていくもの。そして自分の弱さと対峙するほど、それを周囲に見せることに怖さを感じていく」(うろ覚えで申し訳ない)というのを読んだことがあってそうだなあと思ったんですけど、重岡くんの涙を見てこれを思い出しました。メンバーや後輩、たくさんのスタッフの前であんなにまっすぐな涙を流せる重岡くんがうらやましいと思ったし、なんて強い人なんだろうとも思いました。パパジャニWESTのプロデューサーの方が重岡くんのことを「本当に途中で投げ出さないよね。強い人」と言っているのを読んで、その強さって同じところから生まれてるんだろうなと思いました。

 

無理は承知でまとめると、私は、完全無欠ではない、弱さも持っている人が、その弱さを投げ出さずに受け入れて乗り越えて強くなったという強度の過程に打ちのめされたのかな。そしてどんな「いろいろ」があったのかは想像するしかないけど、そんな重岡くんを見守り励ましともに歩むメンバーがいるジャニーズWESTってマジで最高のグループじゃ~~~ん!!!!!!!という月並みな感想で終わりにします。もう無理なのがわかったから!「好き」を言語化するのが!!!!!!!これからもツイッターで適宜垂れ流したいと思います!

 

最後に一つ書き残しておくと、ドキュメンタリーに「間違っちゃいない」を3人がメンバーに初披露する映像を入れてくれて本当にありがたい、そして全世界に見てほしい。私はこれは5月末で業務を終了したジャニーズエンタテインメント(会社としての)からの最後の贈り物だと思いました。JEの愛、しかと受け取ったぞ…!