a piece of cake 2019年雑感

ジャニーズWESTのフレディマーキュリーで景気よく幕の上がった2019年1月。こんなに"やらされてる感"がゼロのアイドルを私は知らない。東の民なので彼らの笑いを100%理解しているかと聞かれると100%イエスとは言えないのだが、ここまでやり切られるとハラショー!と拍手を送るしかない。ジャニーズWESTの明るさと清々しさ、要するに健康的なところを私は愛しているのだと年始から確認できて良かった。

喜びも束の間、運命の1月27日がやってきた。私はその瞬間、自宅のリビングでツイッターをしていた。テレビはつけていなかった。ツイッターで速報のスクショが流れてきて「ハ?」と声が出た。最初は趣味の悪いコラ画像かと思った。しかし怒涛のように流れてくるジャニオタの混乱からの狂乱ツイートを見て、あ、マジなのか、と思った。そこからの記憶はすでにあやふやだが、すべてはこの日から始まっていた、どころの話ではなく2017年6月16日から始まっていたらしい。全然気づかなかった。嵐たちの恐ろしいまでのプロ根性には恐れ入谷の鬼子母神である。正直なところ、2020年を一区切りにグループとしての活動のペースを落とす、もしくは見直すのではないかとは漠然と思っていた。そう思っていた嵐担は少なくなかったのではないかと思う。ネガティブな意味ではなく、このペースを維持していたら彼らのプライベートはほぼないまま40歳を迎えることになる。それは果たして良いことなのだろうかと彼らと同時代を生きている身として思っていた。それを大野くんが言い出したというのは納得でもあり意外でもあった。もちろん当時も今も大野くんを責める気持ちはひとつもなく、むしろ感謝の気持ちに近いかもしれない。いつか誰かが言い出していたはずのことなのだ、たぶん。

 

情緒が乱れたまま2月になった。ジャニーズWESTが極寒の六本木で褒めちぎってくれるのを祖母の気持ちで見守る私と、二宮くんの瞳が表面張力ギリギリで潤んでいるのを形容し難い気持ちで見つめるしかない私とで分裂するかと思ったMステSPはいまだに見返せないでいる。

重岡くんが載ったananもこの月だった。このインタビュー、私はなかなか衝撃的だった。26歳の現役アイドルなんて多少浮ついていても怒られないと思うのだが、重岡くんのあまりのストイックさ、というかストイックであろうとする精神、芸能界に流されないように細心の注意を払っている様子に、私はかつての櫻井くんを思い出していた。「普通」ではない世界で「普通」を失わないでいるのは、たぶん我々が想像するよりも難しいことなのかもしれない。重岡くんが水面下で厳しい戦いをしながら得たものが「普通」「等身大」なんだとしたら、それはもう何というか…いちオタクである私には何も言えないのだが、自らの運命に抗っていたかつての櫻井くんも、いま抗っている重岡くんも、その戦いを含めて輝いていると思う。

 

春めいてきた3月と4月。かみしげもぎ関に熱狂していた。ツイッターにも晒したが当時の日記を見ると我ながら怖い。相当精神的に大変だったらしいWESTV!ツアーを終えた直後の解放感あふれる重岡くんと、誰が相手でもフラットに熱い神山くんによるラジオは毎週が少年漫画の最終回直前のようなエモーショナルさで、radikoタイムフリーとエリアフリーを駆使して可能な限り何度も聴いた。こんなに繰り返し同じラジオを聴くことはもうないと思う。

 

アッサリ令和になった5月。Oggiリーマン妄想連載の余韻冷めやらぬ中、重岡くんの新仕事が解禁になった。他人の仕事でこんなに驚いたのは二宮くんがアカデミー賞を獲ったとき以来かもしれない。

 

長すぎる梅雨だった6月と7月。怒涛の夏の音楽特番で嵐が仮想5×20を茶の間に披露するという天上人の荒業を行い、私も有り難くHDDに保存した。特にCDTVは何度も見た。フルダンスバージョンの言葉より大切なものはライブでもお目にかかれない。イントロなしで始まる大野くんのソロパートが無料で聴けるなんて20周年最高だな…と10回くらい思った気がする。振りも若いジャニーズの振付で、私が大好きな二宮くんのあざとぶりっこなダンスが堪能できて感無量だった。

そして月末からはついに「これは経費で落ちません!」がスタート。熱狂の夏の始まりだった。

 

8月は山田太陽のものだった。こんなに8月が似合う男はいないと思っていたら本人が大声で8月28日が誕生日だと教えてくれた。マジかよ。

重岡くん本人の誕生日である26日はNHKBSで溺れるナイフが放送された。我が家はBSが映らないのでネトフリでエセリアタイしたが、TLも実況祭りで本当に楽しかった。楽しかったと言ってる場合ではない作品だが、見るたびに違う感想が浮かぶし、人によって感じることが全然違うので、そういう意味でも楽しい映画なのである。しかし自分の誕生日に代表作と言っていい映画が放送されるなんて、いくら重岡くんが主人公体質とはいえ出来すぎでは…(オタク脳)

 

引き続き経費に熱狂した9月。回を重ねるごとに山田太陽がかっこよくなっていくので混乱していた。成長期の10代ならともかく、26歳(27歳)の成人男性が3か月弱の撮影期間中にこんなにかっこよくなるものなのだろうか。ラジオやバラエティーで胸キュン展開を無理矢理回避する重岡くんを見るたびに、その気になればこの世の胸キュンを一身に背負うことができるのに…恐ろしい男やで…と私の中の大阪弁人格が突っ込んでしまう。冗談はさておきドラマとして本当に面白かったので続編も見たい。しかし最終回がかなり完璧に近く美しく終わったので悩ましいところではある。民放だったら1000%SPドラマをやるとは思うが。

そして9月はいよいよバレーボールW杯が開幕。ほぼ毎日WESTがテレビで見られるという天国月間だった。副音声の面白さ…!7人7様の良さが音声だけでも伝わってきて最高の仕事だった。何よりメンバーが本当に楽しそうだったのが嬉しかった。推しが楽しいとオタクも楽しい。オタク業の初心を思い出した。

 

バレーボールW杯が熱狂のまま終わった10月。楽しそうなWESTを見ているうちにバレーボール自体にハマり始め、今もVリーグのHPを定期的にチェックしている。Vリーグに石川くん(最推し)が在籍していないのが痛恨ではあるが西田くんが絶好調超で何より。西田くんはハイキュー!!からそのまま出てきたのか?という感じで、こんな人本当に実在するんだ…と驚く。

 

重岡くんの新人賞受賞から始まった11月。よそゆきの微笑みで透明な盾を持つ重岡くんは紛れもなく芸能人だったが、受賞インタビューは明るく、軽やかで、思慮に富む、いつものソロ仕事の重岡くんでホッとしたりもした。月末は多摩へ遠征して溺れるナイフを鑑賞。初めて大きなスクリーンで観る重岡くんは本当に本当にかっこよかった。お前誰だよという感じではあるが、昔から重岡くんを推している人は本当に見る目がある。

嵐は怒涛の新世界へ。SNSに関しては正直全部追えているわけではなく、見れるときに見たいものを見ている。元々嵐に関しては全てを追うことを諦めて久しいので特に困りはしない。全部追っていたら死んでしまうので、逆説的にこれを全部やっている嵐は本当にすごい。

そしてさすがに触れないわけにはいかない二宮くんの結婚。結婚そのものよりもその後のクソ報道やファン同士の不安を煽る雰囲気に疲れているのだが、結婚は本当に良かったと思っている。二宮くん、結婚おめでとう。結婚してもアイドルを続ける選択をしてくれてありがとう。私の初めてのアイドルが二宮くんで良かったと今でも心の底から思っています。

 

情緒全く整わないまま12月へ。月初、呑気に昼ごはんを食べていたら重岡くんの新仕事が半解禁に。渦中にいるとよくわからないが、この人もしかしてマジで売れかけているんだろうか。推している人がここまで短期間で(芸能人として)ステップアップしていくのを見るのは初めてなのでちょっとぼんやりしてしまう。

ぼんやりしたまま師走の業務に忙殺され気づけばクリスマス。5×20のライビュに行った。スクリーン越しの嵐は私が初めて見た2007年Timeコンオーラスの嵐と同じようで違うようで、でもやっぱり特別キラキラしていて、嵐がまとうそのキラキラは色褪せたりしないことが確認できて嬉しかった。長い長いツアーおつかれさまでした。

そして2019年オタク納まったな〜と気を抜いていたらWESTのアリーナツアー&Wドームコンが発表。これまでとは全然違う喜びがある。グループの本業で大きい仕事が決まるのは格別の高まりがある。この日程でアリーナが当たる気がしないが、東京ドームは天井席でいいから入りたい。そのためにできることは特にないが、何となく背筋を改めてしっかり生きていこうと思う。アイドルは生活の全てではないが一部ではある。たぶん2020年も。